NHK「ノーナレ」で外国人技能実習生問題を放送
6月24日に放送されましたNHK番組「ノーナレ」で、外国人技能実習生に関わる問題が放送されました。ベトナム人技能実習生からの「たすけてください」というSOSをとりあげたものです。
年収20万円のベトナム人家族が75万円を借金して作り、娘を日本へ送り出したのですが、その日本で待っていたのは、劣悪な居住環境、労働法を無視した違法な残業、残業代未払、実習生を人とも思わないような対応、恫喝などでした。
実習生は、祖国から遠く離れた日本で、そのような状況でも「もう辞める、帰る」とは簡単に言えません。世帯年収の4倍近い借金を背負ってきています。帰れないことを知っている経営者は、「できないならベトナムに帰らせる」と恫喝します。実習生は泣く泣くそのような場所で働くしかないのです。技能実習は基本的に実習先を変更できません。
令和の日本でこのようなことが実際に起きています。
たまたま、番組で取り上げたレアケースなんでしょうか?全国で328,360人(H30末)いる実習生のうちどのくらいの人たちが同じような目にあわされているのでしょうか?
外国人技能実習機構には、強い態度でこの問題に取り組んでいただきたいです。また、実習先企業は当然として、監理団体も猛省すべきだと思います。
改めて、我々の仕事の意義を思い直し、これから本格的に始まる特定技能制度で、特定技能外国人に対しても受入れ企業に対しても、公正で適法な対応をしなければと思います。